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(2003/16mm/6min)
読まれない手紙、顔のない人物、スケールを失う部屋・・・行き場を失い宙に浮いた物語の断片は、その切断面に介入してくる一瞬の光線によって繋ぎ止められている。それらは撮影を始める、あるいは止める瞬間、フィルムの運動が僅かに乱れることで生じる光の集積であり、本来顕在することのないレンズ(Glass)の痕跡である。
(2002/video/12min)
窓辺の一輪挿しに生けられた一本の赤い花に向かってカメラが、ほとんど気付かない程ゆっくりとズームインする。しかし、近付くほどに焦点はズレ、その花の実像はおろか、色さえも判明できなくなる。その運動はやがて内と外、昼と夜、光と影の回転/反転へと変容する。